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ハンバーガーの脂質を徹底解剖!取り過ぎ無いための対策とは?

ハンバーガーの知識

ハンバーガーについて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

「おいしい!」
「種類が豊富で選ぶのが楽しい!」
「片手で食べられてすぐ買えてお手軽!」

というポジティブなイメージの他に、

「脂質が多くて太りそう。」
「野菜が摂れなさそう。」

といったネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?


実はハンバーガーには人体にあまりよくない影響を及ぼす飽和脂肪酸という脂質が含まれています。

それは肉・魚・卵・チーズなどの食材が入っているためです。

今回はそんなハンバーガーの脂質について徹底解剖し、脂質を気にされる方に向けてどのような対策を行うと少しでも軽減することができるかをご紹介いたします。

脂質の役割と種類

脂質制限ダイエットがもてはやされたり、脂質過剰による弊害が取りざたされたり、何かと悪者にされがちな脂質ですが、人が生きる上で重要な働きも担っています。

人の細胞膜や脳の6割以上は脂質で構成されています。

さらに脂質は体温の調節や、肌や髪のうるおいの維持のためにも必要不可欠ですし、ビタミンD・Eなどの脂溶性ビタミンの吸収は脂質があることで促されます。

極端に脂質を制限し脂質不足の状態になると、細胞膜は壊れ、集中力はなくなり、肌や髪はパサついてしまうことでしょう。

とはいえ、脂質の過剰摂取は動脈硬化の原因になることもありますし、体脂肪や体重増加の原因にもなることがありますので、やはり注意は必要だと言えます。


「脂質」と一言で言っても色々な種類があることをご存知でしょうか?

脂質は種類によって働きに違いがあります。

脂質の種類、多く含まれる食品、その働きについて下記の表に示しました。

脂肪酸の種類多く含まれる食品働き
飽和脂肪酸バター、ラード、肉の脂身などLDL(悪玉)コレステロールを増やす
不飽和脂肪酸一価不飽和脂肪酸オリーブ油、キャノーラ油LDL(悪玉)コレステロールを減らす
n-6系脂肪酸コーン油、ごま油LDL(悪玉)コレステロールを減らすが、
過剰になるとHDL(善玉)コレステロールも減らす
n-3系α-リノレン酸えごま油、しそ油LDL(悪玉)コレステロールを減らす
n-3系EPA、DHA青魚の油中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールを減らす

飽和脂肪酸の摂りすぎはLDL(悪玉)コレステロールの増加につながり、不飽和脂肪酸は人の体にとって有用な働きをすることがお分かりいただけたでしょうか?

ハンバーガーの脂質比較

では、ハンバーガーのどの部分にどの種類の脂質がどの程度含まれているでしょうか。

ハンバーガーを解剖して詳しくみてみましょう。

構成食材主な原材料脂質の種類含まれる脂質の量
バンズ
(フジパンハンバーガーバンズ)
小麦粉、砂糖、塩
イースト、バター
飽和脂肪酸2.3g
(1個あたり)
調味料
(デミグラスソース)
小麦粉、バター、ブイヨン
塩、こしょう
飽和脂肪酸3.5g
(30gあたり)
パティ
(ビーフパティ)
牛ミンチ、玉ねぎ、パン粉、卵
塩、こしょう、キャノーラ油
飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸
9.5g
(1枚あたり)
野菜レタス、トマト
ピクルス、玉ねぎなど
ほぼ含まれないほぼ0g

ハンバーガーに含まれる脂質はほぼ飽和脂肪酸で、パティ(具材)の部分に脂質が多く含まれていることがお分かりいただけるでしょうか。


では、パティの違いによりどの程度、脂質量の違いがあるでしょうか?

マクドナルドのハンバーガーを例に見てみましょう。

ハンバーガーの種類重量(g/1個あたり)脂質(g/1個あたり)
ハンバーガー1049.4
チーズバーガー18313.4
フィレオフィッシュ13914.6
チキンフィレオ18321.9
ビックマック21728.3

ハンバーガーとチーズバーガーではチーズが入っている分チーズバーガーの脂質が多く、チーズバーガーとフィレオフィッシュ・チキンフィレオでは揚げ物が入っているフィレオフィッシュやチキンフィレオの脂質が多いことがわかります。

さらに、フィレオフィッシュとチキンフィレオでは白身魚を使用したフィレオフィッシュの脂質が少なく、チキンフィレオとビックマックでは、パティの量の多いビックマックの脂質が多いですね。

やはり、ハンバーガーの脂質はパティの量に比例するということがわかってきました。

脂質を摂りすぎないハンバーガーやサイドメニューの選び方

では、そんな脂質の摂りすぎを避けるために、どのようなハンバーガーを選ぶと良いのでしょうか?

ハンバーガーの中で脂質が多く含まれているのは、肉・魚・卵・チーズなどパティの部分です。

肉やチーズが多く入っていることを売りにしたハンバーガーが最近では多く見られますが、脂質のことを気にするならやはり避けるべきでしょう。

できれば、肉の量は多くなく、また揚げた肉よりは、焼いた肉を選ぶことで脂質の摂りすぎに配慮したハンバーガー選びができます。


また、野菜・きのこ・海藻などに多く含まれている食物繊維は、コレステロールや脂質を体の外に排出する働きがあります。

大豆や胚芽に多い植物ステロールは、コレステロールの吸収を妨げる役割も担っています。

野菜・きのこ・海藻ができるだけ多く入ったハンバーガーやサイドメニューを選ぶことで、ハンバーガーのパティに含まれる脂質の吸収を穏やかにすることができますのでおすすめの食べ方です。

まとめ

ハンバーガーに含まれる脂質は、摂りすぎると人の体にとってあまり良い影響を与えない飽和脂肪酸が多いことがわかりました。

そして、この飽和脂肪酸がハンバーガーのパティ(肉・魚・卵・チーズなど)の中に多く入っているということもお分かりいただけたのではないでしょうか?

ですが、脂質は人の体に必要な栄養素であり、摂りすぎなければ決して悪者ではありません。

脂質の摂りすぎを防ぐために、ハンバーガーを選ぶ時には

  • 肉やチーズなどを摂りすぎない
  • 食物繊維をしっかり摂ることを意識する

ことを心がけてみてはいかがでしょうか。

この記事がバーガーショップでのメニュー選びの参考にお役にたてると嬉しいです。

氏家晶子

管理栄養士/ライター
大阪府出身
2006年栄養士免許取得
2010年管理栄養士免許取得

2006年以降、病院、保育園などの施設で管理栄養士として、栄養指導、献立作成などを担当。
プライベートでは、4歳男児と1歳女児の母として日々奮闘している。

現在ではライターとしても活動中。
趣味は料理と家庭菜園。

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