実はハンバーガーの栄養バランスはとても良いという真実!

ハンバーガーの知識

ジャンクフードと言われることもあるハンバーガーですが、実はハンバーガーは栄養のバランスがとても良い食品であるということをご存知でしょうか。

ハンバーガーはそれ単品で炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等の多数の栄養素を手軽に取り入れられる食品なのです。

「ハンバーガーはおいしいから大好きでたくさん食べたい。けれど、栄養面が気になる。」

という方のために、今回はハンバーガーの栄養バランスから、より健康を意識したハンバーガーの選び方についてご紹介します。

バランスの良い食事とは?

三大栄養素という言葉をご存知でしょうか。

三大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質のことで、食事のバランスはこの3つの栄養素のバランスで決まります。

3つの栄養素のエネルギー比率のことを「エネルギー生産栄養素バランス」といいます。

理想的なエネルギー生産栄養素バランスは以下の表の通りで、それぞれのエネルギー比率の数値を繋げると三角形のグラフで表すことができ、このグラフが正三角形に近いほど栄養バランスが整っているということになります。

栄養素エネルギー比率の目標(%)
炭水化物50~65
脂質20~30
たんぱく質13~20

ハンバーガーの栄養バランス

では、ハンバーガーを以下の材料で作ったと仮定して、栄養バランスを「エネルギー生産栄養素バランス」に当てはめてみましょう。

【ハンバーガーの材料】
パン60g、牛ひき肉70g、玉ねぎ30g、パン粉5g、卵5g
塩0.5g、油1g、トマト25g、レタス5g、胡瓜5g
ケチャップ10g

上記のハンバーガー1個のエネルギーは384kcal、炭水化物は39g(156kcal)、脂質は16g(144kcal)、たんぱく質は21g(84kcal)となり、エネルギー生産バランスは以下のようになります。

栄養素 エネルギー(kcal)エネルギー比率(%)
炭水化物15641
脂質14437
たんぱく質8422

おおよそ綺麗な三角形を描くことができました。


これを、日本の国民食でハンバーガーと同じく手軽に食べることができるおにぎりと比べてみます。

【おにぎりの材料】
米50g、鮭10g、塩0.5g、焼きのり1g

上記のおにぎり1個のエネルギーは191kcal、炭水化物は40g(161kcal)、脂質は1g(9kcal)、たんぱく質は5.2g(21kcal)となり、エネルギー生産バランスは以下のようになります。

栄養素 エネルギー(kcal)エネルギー比率(%)
炭水化物16184
脂質95
たんぱく質2111

縦に長いいびつな三角形になりました。

おにぎりとハンバーガーを比べると、
ハンバーガーのほうがきれいな三角形を描いている=栄養バランスが良い
ということがわかりました。

栄養バランスを極めたハンバーガーとは?

単品で手軽に三大栄養素のバランスを整えられるハンバーガーですが、ビタミンやミネラルについても気になるところです。

ハンバーガーと一言で言っても、現代では様々なハンバーガーがあります。

より、ビタミンやミネラルがたくさん摂れ、脂質が過剰にならない栄養バランスの良いハンバーガーを選ぶには、どのような種類を選ぶと良いでしょうか?

それぞれ細かく見ていきましょう。

バンズの種類

バンズとはハンバーガーを挟むパンのことですが、バンズにもたくさんの種類があります。

コッペパンのようなホワイトのバンズ、全粒粉や胚芽の入ったブラウンのバンズ、野菜や炭を練りこんだバンズを使っている店舗もあります。

ビタミンやミネラル、食物繊維等の栄養バランスを気にするなら、混ぜ物の多いバンズをぜひ選択してください。

ホワイトのバンズからブラウンのバンズに変更するだけで、栄養価はぐっと上がり、より健康志向の高いハンバーガーに近づきます。

パティの種類

パティとはハンバーガーの具のことですが、パティにもたくさんの種類があります。

代表的なビーフ100%のハンバーグを始め、揚げた鶏や魚、卵など、色々な種類を選ぶことができます。

栄養バランスに気を配るなら、パティは揚げ物を選ばず、できるだけ野菜の多い商品を選択してください。

それだけで、ハンバーガーの気になる脂質を抑えられ、野菜により、ビタミン、ミネラル、食物繊維を補うことができます。

このビタミン、ミネラル、食物繊維は、脂質の代謝を促してくれるので、毎食しっかり摂ることがおすすめです。

サイドメニューの選び方

ハンバーガー店では、サイドメニューを選択できる店舗もたくさんあります。

フライドポテトもおいしいですが、やはり脂質と炭水化物、塩分の過剰が気になります。

選択できる場合は、ぜひサラダなどの野菜メニューを選択してください。

ドリンクは、糖分の多い炭酸飲料を避け、コーヒーや紅茶など、無糖のドリンクがおすすめです。

選択次第でハンバーガーはもっとヘルシーに!

ハンバーガーの栄養についてお分かりいただけたでしょうか?

ハンバーガーはジャンクフードではありません。

選択次第で、より栄養バランスが良く、健康志向の高い、ヘルシーフードになります。


ぜひ、お店で選択する際に、今回の記事を思い出してください。

すべて取り入れなくても、揚げ物でないパティを選択するだけでも構いません。

それだけで、いつものハンバーガーに、健康をプラスすることができます。

良い選択でヘルシーなハンバーガーライフを送りましょう。

管理栄養士/ライター
大阪府出身
2006年栄養士免許取得
2010年管理栄養士免許取得

2006年以降、病院、保育園などの施設で管理栄養士として、栄養指導、献立作成などを担当。
プライベートでは、4歳男児と1歳女児の母として日々奮闘している。

現在ではライターとしても活動中。
趣味は料理と家庭菜園。

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